気になったことを書いたり学んだり

雑記ブログです。読書メモや要約、日々考えていることを記録しています。最初は自分でサーバーを借りてブログを書いていたのですが、反応もなく(というより怖くてコメント欄を閉じてました....)筆が重くなっていきました。書く基礎体力をつけるまでは特に反応をもらいながら書いていくほうがいいと思い、はてなぶろぐをはじめました。よろしくおねがいします。

日本神話のあらまし

日本神話の大まかな流れについてメモを残したいと思います。

学んでみて思ったのは、日本神話に登場する話はそんなに多くないということでした。

日本神話は古事記と後に作られる日本書紀に書いてあります。といっても両方とも同じことについて語りながら、細かい部分が違う、という印象です。私が読んだ日本神話の解説書では、古事記日本書紀で物語を比べながら説明していました。

図解 日本神話 (F-Files No.033)

図解 日本神話 (F-Files No.033)

 

 

神話学者の松村一男氏著「神話学入門」の本で、古今東西の神話の共通する性格は、神話は大陸や宇宙などの、なにかしらの創造の物語であると説明しています。日本神話も同様に、日本大陸と呼ばれるものが誕生し、生まれた大陸が、自然豊かな土地に栄えていくまでの過程が描かれています。

私は大きな流れを、①国生み②神産み③国造り④国譲り⑤天孫降臨天皇の物語

と掴みました。古事記の上巻ははこの⑤まで+初代天皇神武天皇の誕生が描かれていて、中巻、下巻は天皇について描かれています。

①国生みー日本列島をつくる

②神産みー神が生まれていく

この②と③の間に、死んでしまったイザナミに会いに、イザナギが黄泉の国に会いに行く物語や、アマテラスオオミカミ天照大神の天岩戸のひきこもりの話、スサノオノミコト須佐之男命のヤマタノオロチ退治などの物語が展開されています。

③国作りー国生みで生まれた大陸を自然豊かな場所にする

④国譲りー地上の神オオクニヌシが、天上界にいる天照大神に日本大陸を譲る

天孫降臨ー譲った国を天照大神の孫が治めに天上界から降りてくる

天皇の話ー神である天孫の子孫の天皇の物語

 

日本神話は、無から生まれた最初の神様である「アメノミナカヌシノカミ-天之御中主神」誕生から始まります。次々に神が生まれていく中で、誕生した「イザナミ」と「イザナギ」が「国生み(日本列島をつくる)」と「神産み」を行います。

映画「ラストサムライ」の最初のナレーションで、イザナギイザナミという神が剣を持って大陸を作ったという話が、まさに日本神話の最初の物語である「国生み」なんですね。

 

終わりに


日本神話について勉強していると、他の神話が気になってきたり、神話学や構造主義レヴィ=ストロースについて知るようになりました。次はレヴィ=ストロースの入門書や神話学の本を読んでいこうと思っています。

系譜がわかると、逆に神話ではなく、新しい神話や物語に対する自分の認識に息吹が吹かれてきているような気がします。話のネタや知識のためだけでなく、流れを組むことで、誰かの絶対的な物言いや、自己認識の中で巨大に見えたものが、解体されていくような気持ちです。

映画や書籍、記事の中で引用されている日本神話の話は、同じ話を何度もしてたんですね。

 

神話学入門 (講談社学術文庫)

神話学入門 (講談社学術文庫)